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#20-2 マンダラ、やまと絵、鳥獣戯画から平等院まで、やんごとなき平安時代の日本美術【日本美術史編2】

アートのミーム
アートのミーム
Episode • Oct 16, 2023 • 50m

今週も日本美術史の続きです。今回の舞台は平安時代。この時代は飛鳥・奈良時代に大陸から学んだ様式をベースにしながら、日本独自の文化が開花していった時代でした。

貴族が文化を牽引して、女流文学や絵巻物、やまと絵などが登場。日本美術も一気に華やかになっていきます。


平安時代は約400年/前半はまだまだ大陸の影響が強い/秘密の仏教「密教」が上陸/弘法も筆の誤り/密教はZIPファイル?/曼荼羅(マンダラ)は宇宙の法則を描いた絵/マンダラを等身大のジオラマで再現した、東寺の「立体曼荼羅」


平安後期は貴族の時代/権力が集中したから、美術や工芸が発達した?/唐絵から「やまと絵」へ/やまと絵はポップアート/源氏物語絵巻や信貴山縁起絵巻/基本は手元で見るもの/鳥獣戯画はけものフレンズのご先祖さま


仏師の祖「定朝」が登場/僧網位(そうごうい)を得て、物資の地位を高めた/ナンマンダブと阿弥陀如来/死が身近にあった時代/死んだら野ざらし、九相図にリアリティがあった/死はブラックボックス/みんな「超救われたい!」と思っていたから阿弥陀信仰が流行った/貴族の間で生前に徳を積むために寺建築ブームが起こる


信貴山縁起絵巻に描かれた破茶滅茶な物語/鉢を飛ばして蔵ごと米を強奪/絵巻物は新しいメディア/東京国立博物館のやまと絵展がめちゃくちゃ楽しみ/絵巻物の雲=映画のワイプアウト/次回は鎌倉・室町時代、武士の時代へ/美術出版ライブラリーの「日本美術史」が良きかな


【参考資料】

・日本美術史 (美術出版ライブラリー、山下裕二・高岸輝 監修)

・教養の日本美術史(ミネルヴァ書房、古田亮 編著)

・そのとき、西洋では:時代で比べる日本美術と西洋美術(小学館、宮下規久朗 著)


・ジングル音声:音声さん