西洋美術史シリーズの第2回です。今回は、ルネサンスからフランス古典主義までの流れを解説します。
まずはルネサンスの振り返りから/ルネサンスの三大巨匠/ルネサンスで美術の何が変わったのか?/芸術家=文化人という認識が生まれた/西洋美術のお手本になったラファエロ/安定した構図と緻密な書き込み、調和を感じる作風
西洋美術に影響を与えたパトロン(=クライアント)の存在/誰がお金を出すのか?で、作風が変わる/ルネサンスの次に来た「マニエリスム」/個性を際立たせすぎて、大袈裟になってしまった/演劇を見ているような劇的な表現/作家性が求められなかった時代の反動だった?
宗教革命が美術に与えた影響/西洋社会を二分した事件/信者が減っちゃう、どうしよう?/偶像を否定したプロテスタント、偶像を利用したカトリック/布教のため、心を揺さぶる劇的な画風が求められる/強烈な光のコントラストを活用したカラヴァッジオ/ミュージカルを見ているようなルーベンスの絵/大工房の親方であり、外交官でもあったルーベンス
歪んだ真珠を表す「バロック美術」/宗教革命の影響はオランダ方面にも/ネーデルラントで花開いた市民のための美術/貿易で市民が裕福になり、市民が美術のパトロンになった/静物画や風景画が求められるようになる/レンブラントやフェルメールが登場/集団肖像画でもある「夜警」/画材の経年変化で絵の見え方も変わる/毎日見れるフェルメール
フランスの絶対王政から生まれたフランス古典主義/美術の力を政治に利用したルイ14世/王立美術アカデミーを設立/アカデミーの模範ニコラ・プッサン/ラファエロをお手本に、節度・調和・秩序を重視した/「感性」重視から「理性」に重きを置くようになる/文化後進国だったフランスが美術大国への道を歩み始める/抑圧から生まれたロココ美術/振り子のように様式が行き来していた/美術は社会のニーズに左右されるもの/次回はロココ美術から解説します
■今回紹介した作品はこちら
・アテネの学堂(ラファエロ・サンティ)
・羊飼いの礼拝(エル・グレコ)
・聖マタイの召命(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ)
・キリスト昇架(ピーテル・パウル・ルーベンス)
・夜警(レンブラント・ファン・レイン)
・真珠の耳飾りの少女(ヨハネス・フェルメール)
・ヴィーナスの誕生(ニコラ・プッサン)
■参考文献
・世界のビジネスエリートが身につける教養 西洋美術史(ダイヤモンド社・木村泰司著)
・木村泰司の西洋美術史(学研プラス・木村泰司著)
・図説 名画の歴史―鑑賞と理解完全ガイド(河出書房新社・西岡文彦著)
タイトル音声:音読さん