今週は明治時代の日本美術史です。
西洋文化が本格的に到来/食うか食われるかの帝国主義時代/洋画は産業推進に役立つ技術だった/シャケの人、高橋由一/豆腐も描いた、花魁も描いた/シャケは「こんなにリアルに描けますよ」というプレゼンテーションだった/外貨獲得のため、さまざまな工芸が輸出された
幕府がなくなり、狩野派が窮地に立たされる/工部美術学校で教えられた本格的な西洋画/国粋主義の悪影響/「西洋画」に対する「日本画」という概念
日本の絵=ダサいと思われていた時代だった?/日本美術を再評価したアーネスト・フェノロサと岡倉天心/お雇い外国人のかたわら、日本美術の研究に勤しむ/フェノロサの右腕になり、東京美術学校(後の東京藝大)の校長になった岡倉天心/狩野芳崖の「仁王捉鬼図(におうそっきず)」や「悲母観音像」/岡倉のもとで育った横山大観や菱田春草、下村観山/朦朧体と呼ばれた絵/菱田春草晩年の傑作「落葉図」
フランス帰りの西洋画家、黒田清輝の「湖畔」と「舞妓」/ヤニ派と紫派/日本では新しかったが、西洋では古い様式だった/西洋画・日本画・工芸・彫刻、現代日本の美大につながる学科が出揃う/明治期に、美術は公のものになった/展覧会や美術館の登場/次回は大正時代から現代まで
【参考図書】
・日本美術史 (美術出版ライブラリー、山下裕二・高岸輝 監修)
・教養の日本美術史(ミネルヴァ書房、古田亮 編著)
・ヘンな日本美術史(山口晃 著)
・もっと知りたい菱田春草 生涯と作品 (東京美術アート・ビギナーズ・コレクション、鶴見香織 著/尾崎 正明 監修)
・もっと知りたい横山大観 生涯と作品 (東京美術アート・ビギナーズ・コレクション、古田亮 著/鶴見香織 著/勝山滋 著)
・そのとき、西洋では: 時代で比べる日本美術と西洋美術(小学館、宮下規久朗著)
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