今週は歴史回です。僕からは、終戦の翌年の東京で、日本のそろばん名人が米軍代表の電卓オペレータと大規模な公開マッチを行って、そろばん名人が勝利したという知られざるエピソードを紹介します。うどんくんからは、第二次世界大戦のドイツ軍の暗号がどう破られたのかという話をします。
出演者: うどん (@kw_udon_)、Rui Ueyama (@rui314)
https://turingcomplete.fm/27
ハッシュタグは#tcfmです。
TCFMはサポーターの投げ銭によって収益を上げています。このコンテンツに課金してもいいよという方はぜひクリエイター支援サイトPatreonから登録してご協力ください。
- イントロ (0:00)
- コンピュータ歴史博物館 (0:40)
- そろばん対決の当時の新聞記事を図書館で探す (4:22)
- 星条旗新聞の一次資料を発見 (8:24)
- 日本側挑戦者は逓信省に勤めるマツザキ・キヨシさん (9:50)
- 新聞の興行としての計算勝負 (12:52)
- 会場はアーニー・パイル・シアター(旧東京宝塚劇場) (14:55)
- アメリカ側挑戦者はGHQ財務局のThomas Nathan Wood二等兵 (16:32)
- モータを内蔵した機械式計算機 (17:19)
- 勝負の予想は半々に割れる (18:40)
- 日本側からNHKや新聞が取材に来ていてフィルムも残っているはず (20:39)
- マツザキさんが勝利 (21:27)
- マツザキさんの勝利を報じる星条旗新聞 (23:35)
- この計算対決があったことはほとんど知られていない (24:35)
- エニグマ暗号機 (27:24)
- 大昔のコンピュータを、現役学生時代にMITでハックしていた人がデモしてくれる (27:56)
- エニグマの基本構造 (29:46)
- シーザー暗号やヴィジュネル暗号との比較とその解読法 (33:29)
- ワンタイムパッドとは (38:56)
- バベッジとバベッジの階差機関 (41:05)
- エニグマの基本構造と鍵空間の大きさ (43:24)
- エニグマはいつ解読されたのか (46:54)
- 分散コンピューティングで解読する現代の試み (49:32)
- ポーランドが暗号化手順の脆弱性を発見してエニグマのレプリカを作ることに成功 (51:02)
- ソ連のページが重複した「乱数表」でアメリカが通信解読に成功していた事件 (1:06:30)
- ポーランド侵攻の直前にイギリスのチューリングのチームに成果を引き継いだ (1:07:38)
- チューリングを描いた映画「イミテーション・ゲーム」 (1:11:10)
- クリブを元に全探索する装置Bombe (1:12:10)
- ドイツ軍は連合国の暗号解読を試みたのか (1:16:05)
- アメリカ軍の暗号解読により山本五十六海軍長官が殺害される (1:17:52)
- タイガー手回し計算機 (1:19:26)
- 物量の差で負けた戦争と、そろばん電卓対決 (1:22:29)
- テレビ番組化希望 (1:23:47)
- 未解読の暗号文を解読する現代の試み (1:24:58)
- 最近も新しい暗号文が解読されている (1:29:21)
- エニグマのレプリカ自作 (1:31:01)
- 歴史回はどうだったか (1:32:21)
- サイモン・シン「暗号解読」 (1:33:02)
- エンディング (1:35:04)
追記
- そろばん対決では四番勝負と言っていますが正しくは加減乗除とその全てのコンビネーションの五番勝負です。