今週は鎌倉・室町時代の日本美術史です。
この時代は日本で初めての武家政権が誕生して、政治をとりおこなった時代です。新興階級の武士と新興宗派の禅宗が結びつき、山水画や喫茶など新たな文化が生まれた時代でした。今回はこの時代に活躍した仏師集団の慶派や、画聖と呼ばれた雪舟などを紹介します。
初めての武家政権が誕生/「鎌倉殿の13人」の時代/一門総出で仏を彫るぞ!奈良仏師の慶派/グラップラー刃牙を思い出させる東大寺の金剛力士立像/ディフォルメが効いてるのにバランスが良い/生き写しのような興福寺の無著・世親菩薩立像/思慮深さ、慈しみ、様々な感情を読み取れる複雑な表情/写実的なわかりやすさが武士にウケた/伝源頼朝像をはじめ、肖像画もよく描かれるようになった
禅宗と武士が結びつき、新たな文化が誕生/水墨画は禅の修業だった/新興勢力同士は相性が良かった/ちょっと茶しばいてく?喫茶文化も始まる/ひょうたんでナマズを捕まえたい、その答えはいかに?/31人の禅僧が問答に答えた如拙の「瓢鮎図」/ちょっと間抜けな髭男/室町幕府が行った貿易で、明の書画が日本に入ってきた
画聖の雪舟が登場/遅咲きの画僧、大名に召し抱えられる/明に渡って本場の山水画を学ぶ/雄大な景色を奥へ奥へ「四季山水図」/写しではなく、本物を見たからこの空間が描けた/マシュマロのようなダルマ大師を描いた「慧可断臂図(えかだんぴず)」/ヘリで見たような鳥瞰図「天橋立図」/展開図のように描かれた「報国寺境内絵図」/天橋立図は戦の下準備だった?/諜報員や外交官としても働いていた雪舟/狩野派、土佐派も興る/次回は安土桃山〜江戸時代へ
【参考資料】
・日本美術史 (美術出版ライブラリー、山下裕二・高岸輝 監修)
・教養の日本美術史(ミネルヴァ書房、古田亮 編著)
・そのとき、西洋では:時代で比べる日本美術と西洋美術(小学館、宮下規久朗 著)
・もっと知りたい慶派の仏たち (東京美術アート・ビギナーズ・コレクション、根立研介 著)
・もっと知りたい雪舟 生涯と作品 (東京美術アート・ビギナーズ・コレクション、島尾新 著)
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