西洋美術史シリーズの第3回です。今回は、ロココ様式からバルビゾン派までの流れを解説します。
「プロダクトデザイナー」って言いづらいよね/締めつけが強かった絶対王政(=フランス古典主義)時代/厳しい締めつけの反動から、自由で華美なロココ様式が生まれた/男性も化粧をして着飾っていた時代/感覚に訴えかける美術/貴族の優雅なイチャイチャパラダイス
優雅な時代は長くは続かなかった/フランス市民革命が勃発、貴族が引きずり下される/自由・平等・友愛の思想が人々の間に広がった/革命の飛び火を恐れて、他国が介入/介入を跳ね除けたナポレオンが登場/ナポレオンが美術の力でイメージ戦略を開始/ルネサンスを模倣した「フランス新古典主義」が主要な様式になる/カッコよすぎるナポレオン/フォトショで加工したような盛り盛りの絵/絵画の力で「ローマ法皇よりもエラい」と印象付けた
ナポレオン失墜、フランスは再び王政へ/エモーショナルな情景を描いた「ロマン主義」/ジャーナリズム的な視点のジェリコー/市民の悲しみや苦しみが描かれるようになった/硝煙のにおいが漂ってきそうな臨場感
目の前の物事をそのまま描く「バルビゾン派」/パリ郊外の農村に芸術家が集まった/農村のなんでもない日常を飾らず描いたミレー/産業革命が起こり、人々が経済活動に振り回されていた/日本的な農耕民族の心にも訴えかける絵画/「何を描くか」から「どのように描くか」への変化/写真の発明で、誰もが現実を写しとれるようになってしまった/芸術家はどのように描くべきか?を考えなければいけない時代になった/次回はついに印象派へ
■今回紹介した作品はこちら
・シテール島への巡礼(アントワーヌ・ヴァトー)
・サン=ベルナール峠を越えるボナパルト(ジャック=ルイ・ダヴィッド)
・ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠(ジャック=ルイ・ダヴィッド)
・メデューズ号の筏(テオドール・ジェリコー)
・民衆を導く自由の女神(ウジェーヌ・ドラクロワ)
・晩鐘(ジャン=フランソワ・ミレー)
・落穂拾い(ジャン=フランソワ・ミレー)
■参考文献
・世界のビジネスエリートが身につける教養 西洋美術史(ダイヤモンド社・木村泰司著)
・木村泰司の西洋美術史(学研プラス・木村泰司著)
・図説 名画の歴史―鑑賞と理解完全ガイド(河出書房新社・西岡文彦著)
タイトル音声:音読さん