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#11-3 【ロココ様式からバルビゾン派まで】アートってどう見ればいいの? 鑑賞に役立つ西洋美術史

アートのミーム
アートのミーム
Episode • Jun 19, 2023 • 50m

西洋美術史シリーズの第3回です。今回は、ロココ様式からバルビゾン派までの流れを解説します。


「プロダクトデザイナー」って言いづらいよね/締めつけが強かった絶対王政(=フランス古典主義)時代/厳しい締めつけの反動から、自由で華美なロココ様式が生まれた/男性も化粧をして着飾っていた時代/感覚に訴えかける美術/貴族の優雅なイチャイチャパラダイス


優雅な時代は長くは続かなかった/フランス市民革命が勃発、貴族が引きずり下される/自由・平等・友愛の思想が人々の間に広がった/革命の飛び火を恐れて、他国が介入/介入を跳ね除けたナポレオンが登場/ナポレオンが美術の力でイメージ戦略を開始/ルネサンスを模倣した「フランス新古典主義」が主要な様式になる/カッコよすぎるナポレオン/フォトショで加工したような盛り盛りの絵/絵画の力で「ローマ法皇よりもエラい」と印象付けた


ナポレオン失墜、フランスは再び王政へ/エモーショナルな情景を描いた「ロマン主義」/ジャーナリズム的な視点のジェリコー/市民の悲しみや苦しみが描かれるようになった/硝煙のにおいが漂ってきそうな臨場感


目の前の物事をそのまま描く「バルビゾン派」/パリ郊外の農村に芸術家が集まった/農村のなんでもない日常を飾らず描いたミレー/産業革命が起こり、人々が経済活動に振り回されていた/日本的な農耕民族の心にも訴えかける絵画/「何を描くか」から「どのように描くか」への変化/写真の発明で、誰もが現実を写しとれるようになってしまった/芸術家はどのように描くべきか?を考えなければいけない時代になった/次回はついに印象派へ


■今回紹介した作品はこちら

シテール島への巡礼(アントワーヌ・ヴァトー)

サン=ベルナール峠を越えるボナパルト(ジャック=ルイ・ダヴィッド)

ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠(ジャック=ルイ・ダヴィッド)

メデューズ号の筏(テオドール・ジェリコー)

民衆を導く自由の女神(ウジェーヌ・ドラクロワ)

晩鐘(ジャン=フランソワ・ミレー)

落穂拾い(ジャン=フランソワ・ミレー)


■参考文献

・世界のビジネスエリートが身につける教養 西洋美術史(ダイヤモンド社・木村泰司著)

・木村泰司の西洋美術史(学研プラス・木村泰司著)

・図説 名画の歴史―鑑賞と理解完全ガイド(河出書房新社・西岡文彦著)


タイトル音声:音読さん